職業訓練校5週目

 今週はGWがあったため、木曜日と金曜日の2日間のみの授業となりますが、金曜日も午前中にて授業が終わり、実質1.5日の授業の週となりました。先週までで建築工事の作業は終了しておりましたので、本来であれば内装工事に移るところですが、この1.5日間を使って塩化ビニール製の配管接続の基礎実習の週となります。

20日目:建築設備+建築設備基本作業

  午前中(と言っても、緊急事態宣言の影響で通常の半分の時間数)は給水給湯排水管の座学での講義となりました。施工技術とあわせて、給排水管の知識に関しても正直そこまで詳しくなかったので、特に午前中での座学で給排水管の歴史(変遷)が学べたことは非常に為になりました。

 なぜ、マンションでは塩化ビニール管ではなく古くは鋼管が使われていたのか?また、鋼管の技術改良の変遷とその都度生じる錆びの問題など、体系的に学べました。

 また、排水管の塩化ビニール配管に関しても、耐用年数と交換の必要性に関して、どういった理由で交換するメリットがあるのかが明確になったことは収穫でした。(正直、このあたりをきちんと説明しているリノベーションの施工会社はいままで見たことがありませんでした)

 大規模修繕の事業で使用するテキストを使いながらの講義でしたが、マンションのリノベーションという新築とは違う特殊な修繕工事を扱うコースならではの講義だったかと思います。

 午後は、塩化ビニル管の切断の練習と、のこぎりの実習の時と同様に、端材を使っての塩化ビニル管の配管の課題制作となりまりました。(エルボを2つ使って指定の長さの配管を組み立てる)

 こちらもYOUTUBEのDIY動画では知りえない知識と技能が習得でき、機会があったら配管技能をさらに高めて2級配管技能士にチャレンジしてみたいと感じさせる授業内容でした。

21日目:建築設備基本作業

 この日は午後から職員会議がある模様で、午前中で授業は終了しました。緊急事態宣言の影響で時短となっておりましたが、午前中のみの授業の予定なので、久しぶりに朝一からの授業です。

 昨日に引き続き、はじめは塩化ビニル管の配管実習作業でした。昨日作成した配管の端部にソケットを付けて実際に水圧試験を行います。(水圧試験時に施工不備で漏水が起こるとそれはそれで大変ですので、民間の工事ではエアーコンプレッサーを用いた空気圧で水圧試験の代わりにすることが多い様です)今回、試験で掛けた水圧は1.75MPで家庭用の水栓からでる水の水圧が0.1~0.2MP程度とのことですので10倍近い水圧を掛けることになります。(大気圧が0.1MP)

 塩ビ配管での継手の施工不備で水漏れを起こすことは稀で、水漏れがある場合は塩ビ配管の場合は圧倒的に接着材のつけ忘れによるものがほとんど、とのことでしたので、クラス全員が漏れなく施工できている結果となりました。

 水圧試験自体は前半の一時間半で終わってしまい、残りの一時間半は月曜日からのクロス工事の養生作業と座学での配管記号と配管を立体でイメージするための配管アクソメ図の課題練習となりました。

 次の工程の為に養生をし直すのは、やはり様々な職種の作業を行うこの科ならでは作業なのではないかと思います。また、配管のアクソメ図の方は慣れない人には全く理解が追い付いていない様で、終わった後に不安そうにされていたので、実際のマンションリフォームの現場ではまず必要の無い技術だと思うが、立体で絵を描く訓練にはなるので練習しておいて損はないと思う、との話をしておりました。

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