排水管(VP)転がし配管の施工手順

  • 排水管は原則、下流側から施工していく(給水管は逆に上流側から施工する)
  • 排水管の継手には原則45°エルボか90°大曲りエルボ、Y字継手を使用する
  • 排水管では90°エルボは使用しない(ただし衛生器具直下は使用可能)
  • 排水管の転がし配管には、大便器は呼び径75をそれ以外の器具は呼び径50を使用する
  • 接着剤の塗り忘れ防止の為に、専用接着剤には色付きの物を使用する(ただし、色付きの物をそのまま使用すると粘度が高くなりすぎるので、透明の接着剤と混ぜて使用すると施工性が良い)
  • VP管は接着前に継手の仮組を行わないこと(SGPも同様、CUPのみ仮組可能)
  1. 器具の排水芯をスラブの上に墨出しする
  2. 竪管のつなぎこみ位置までの配管経路を墨壺等を用いて墨出しする。その際に、継手と支持金物が干渉しない様に、また間仕切り壁に対して出来るだけ垂直に貫通する様に配管経路を検討すること
  3. 継手と干渉しない位置に支持金物を設置する。(コンクリート床スラブに留める際はコンクリートボンドなどで固定する)なお、この際に支持金物が大よその高さに来るようにナットを調整しておく
  4. 最も下流側の継手の次の継手の芯の位置にあわせて指矩を立てて、最も下流側の継手のL-Z寸法の位置(直管が入り込む位置)から指矩までの距離をコンベックスを用いて計測する
  5. 計測した寸法から次に来る継手のZ寸法を減じた長さでVP管を切断する(切断の方法はVP管の施工手順を参照)
  6. VP管を最も下流側の継手に接着する
  7. VP管の上に水平器を乗せて配管の勾配が既定の勾配(マンションの場合、原則50分の1勾配)となる様に支持金物の高さを調整する
  8. 勾配が取れたら支持金物の上側の金物をVP管に被せて、VP管を固定する。なお、ナットを締める際に勾配が変わってしまうこともあるので、固定したら再度、勾配を確認する
  9. 次に来る継手をVP管に接着する。なお、Y字継手を接着する際は分岐した先も勾配が取れる様に、Y字継手の分岐側の端部(開口部)に水平器を当てて角度を調節しながら接着する(安全をみて上向き斜め45°程度になるように継手を差し込み、所定の深さまで差し込めたら勾配を見ながら角度を決めていく)

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