※さしがねは古くから大工職人によって使われてきた道具で、その使い方を解説するための本が何冊も出ているほど奥が深いものとなります。ここで解説する内容は訓練校で習った程度にとどめていることをご承知おき下さい。
- 左手で長手(柄の長い方)の20センチ辺りを握る
- 寸法を測るのは長手を使い、墨を付けるのは妻手(短手)を使う
- 材料に垂直の墨を付ける際は、長手の方を材料の際に引掛けながら左手の指を使って長手の中央部分をたわませながら材料に押し当てて垂直を出し、妻手の方で墨を付ける(鉛筆等で線を引く)
- 寸法を測る、もしくは墨を付ける際はコンベックス同様100切り等を行うとより正確に出せる
- 上記の作業の際にコーナーの部分を指で押さえるより、長手の20センチ辺りをしならせながら左手親指で材に押し付けると指矩が安定して使いやすい
- 材木に1周墨を付ける場合は4面全てに指矩を当てずに2面のみで済ませる様に2面に墨を付けたら残りの2面は指矩の向きを反転させて墨を付ける
- 中心線の取り方は一つは切の良い数字で端部と端部を斜めに合わせてその中心を取るのと、切の良い数字を中心に添えて、両端の寸法が一致する場所で中心を見るやり方がある