架橋ポリエチレン管の規格と用途
管径(呼び径) | 用途 | 最小曲げ半径 |
10A | 給湯追い炊き配管 | 150mm |
13A | 給水・給湯管の末端 | 150mm |
20A | メイン管、メーターからの取り出し部分 | 300mm |
- PEXには水道用と一般用があるが耐圧が一般用の方が高いので、通常一般用を使用する
- PEXには機械接合のM種(単層管)と溶接接合のE種(二層管)の2種類があり、リフォームでは機械接合のM種が、新築では電気融着で溶接接合させるE種が使われることが多い。なお、電気融着させる方が耐久性が高くなる
- PEXやPBPには①さや管ヘッダー方式、②ヘッダー方式、③先分岐方式と3つの方式があるが現在は③の先分岐方式が一般的である(実習では①さや管ヘッダー方式で施工)
- PEXはカッターなどで傷がつくと将来的に割れやすくなるので少しでも傷がついた部材は使用しないこと
- さや管を切断する際はPEXが傷つかない様に専用のカッターを用いて切断すること
- 器具の出し位置およびヘッダー設置部分の墨出しを行う。(墨出し記号:給湯H、給水C、排水D、ガスG)なお、芯の位置が金物などで隠れて見えなくならない様に十字型に大きく芯の墨を付けておく
- 仕上がり面の高さや壁の出寸法を確認して、末端継手の接合部が5mm程度出る程度の位置となるように下地の位置を調整する(床の場合は専用の架台をスラブにコンクリートボンドもしくはアルミアンカーを用いて固定する)
- コンクリートスラブに留め付ける場合でアルミアンカーが使用出来ない場合は、樹脂製木れんがをコンクリートボンドを用いて、配管経路を想定しながらサドルを設置する位置に事前に貼り付けておく
- さや管を用いる場合は、さや管を先行してサドルで固定しながら敷設する。なおこの際に管の曲がり半径は300ミリ以内程度に抑え、間仕切りのランナー等に干渉しない位置にサドルを留め付ける様に注意すること
- さや管の敷設が完了したらPEXをさや管に通線する。この際に先端に通線用の治具を取り付けて通線しやすい様にする
- PEXがさや管の先端まで到達したら末端継手金物に貫入する長さ分の余長を取ってPEXを切断する
- PEXを末端継手に押し込む為の保持部分を確保する為、握りこぶし一つ分程度、専用のカッターを用いてさや管の端部をカットする
- 末端継手の貫入長さをPEXにマーキングして、所定の深さまでPEXを末端継手に押し込む
- 反対側の継手部分も同様の作業手順でPEXを継手に挿入する
- すべての配管作業が完了したら、テストピースにて末端継手を塞ぎ、混合栓が来るところは給湯管と給水管の末端継手同士をつなぐバイパスを作り、一次側から水圧を掛けて、エア抜きをしながら水圧試験を行う。なお、粗配管時の水圧試験は1.0Mpaの試験圧力を掛ける。
- 水圧試験で圧力が既定値以上に落ちないことを確認したら、水栓金物取付時まで圧を掛けた状態にしておく。(他の工事が入った際に過って配管を傷つけてしまった時に、破損個所がすぐにわかるので)