職業訓練校20週目

86日目:施工総合作業(PB張り)

 前回の実習で電気の粗配線が終わったので、この週は天井壁の下地となるPB張り作業となります。PB張りに先行して壁に器具機器類や家具の取付を予定してい箇所に合板の下地を入れて行きます。今回はLGSの鋼製下地感に専用の金物を用いて合板を取り付けて行きました。

午前中で合板下地を入れ終えたのち、これから貼る石膏ボードを現場となる4階の実習室まで運び込みます。間口1間(1.8m)奥行3間(5.4m)の壁と天井で使う30枚の石膏ボードを楊重します。(約300kg)学校では台車が使えるのでそこまで大変ではないのですが、実際の現場では手運びとなりますのでこの作業だけでも大変なことになります。

 午後からは天井から先行して石膏ボードを貼って行きます。この作業も4月に1階の実習室で行った作業の復習となるのですが、ビス打ちのピッチ(天井は周辺部@150mm他@200mm)に注意しながら軽天下地に留め付けて行きます。特に今回は貼る面積が前回に比べると広いので、一人での作業は不可能に近く、一人にボードを天井面に押さえつけて貰いながら、もう一人が素早く落ちてこない程度に全体的にビスで仮留めするという作業となり、石膏ボードの加工と留め付け、最後の器具類の穴あけ作業まで考えると、1枚のボードを納めるのに2人で1時間掛かる様な作業スピードとなっておりました。

87日目:マンション改修施工作業(PB張り)

 一部、前日に先行していた所はありましたが、この日は前日に引き続き模擬家屋への石膏ボード貼りの続きで、壁の石膏ボード貼りとなりました。訓練校では予算の関係もあり、9.5mm厚の石膏ボードを使用しておりますが、実際には12.5mm厚となり、多少の違いではありますが、重さが変わって来るため実際の施工性はより難しくなってきます。

 天井の石膏ボード貼りでもそうでしたが、1階で行った失敗の経験を活かすべく、今回はスピードよりも施工精度に拘って施工することに注力しました。特に、入隅部分と建具枠との取り合い部分はクロスの仕上がりに大いに影響してきますので(これも1階での実習で身をもって体験しました)、後で自分が苦しまないためにも、1ミリ単位の精度を出すべく採寸から丁寧に行いました。(それでもボードの削り方で思った通りの精度が出せませんでしたが)

88日目:建築生産

 この日の講義では、初めてオンラインでのリモート授業となりました。通っている職業訓練校(城南職業能力開発センター)全体でも初めてのオンライン授業の試みだったようで、前日の夜に学校から貸し出しのあった機器(iPadとWifiルーター)の自宅での通信環境確認があり、当日は時間通りに講義の方は始まりました。

 講義の内容は、教科書に沿った関連法規に関する解説でしたが、ほぼ教室で受ける講義と同じ雰囲気で受けられたので、生徒側からの感想としては今後も続けて貰いたいと思える環境でした。(質問がリアルタイムでしにくいという難点はありましたが)

 我々のコースでは、リモート授業はこの1回限りとのことで、残念ではありますが、はじめての試みに参加でき良い経験となりました。

89日目:マンション改修施工作業(PB張り)

 前回に引き続き、模擬家屋の石膏ボード貼り作業ではありましたが、この日は木下地間仕切り壁の造作とキッチンパネル貼りとキッチンパネルと取り合うキッチン吊戸棚と換気扇の取付を行いました。

 木下地間仕切り壁は、1階で製作した練習架台と同様の作り方でしたが、今回は使っている木の下地材の歪みを気にしながら、LGS下地と同様に精度を出すことに注意しながら施工を行いました。

 キッチンパネルに関しては、今回の実習で初めて施工する材料となりましたが、事前に思っていたよりも加工性が良く(といってもキッチンパネルなので、他の材料と比べると十分に硬いのですが)、またカットする際のコツであったり、貼り付ける際の持ち方のコツなど、実際に施工してみて初めて分かるポイントが多く、また限られた枚数のキッチンパネルを歩留まり良く貼る割付の仕方など、少しの施工面積でしたが実りの多い内容となりました。

 なお、この日で大工工事の講師の先生からの指導は最後となりました。実習の中では一番長い時間指導頂いたのですが、優しくも妥協を許さずに粘り強くご指導いただいたお陰で、最終的には合格をもらえる所まで精度を高めることが出来ました。あとは実地で技量を高めて、ご恩返しをしたいと思います。

 

90日目:社会

 昨日で大工の講師の先生からの指導は最後だったのですが、この日は予備日で取っておいた日の様で、午前中は前日に完了しなかった木巾木の取付を、午後は各々、電気工事士実技対策の自習であったり、就職活動のための情報収取の時間に当てたりという日となりました。

 木巾木も昨日のキッチンパネル同様に1階の練習架台では行わなかった作業で、出隅や入隅部分の加工方法であったり、端部の木口が見えてくるところの処理方法などを学びました。普段現場で目にしていた木巾木の施工風景では、素早く簡単に取り付けている様に見えておりましたが、実際に自分で採寸、加工、取付をしてみると、一回で精度を出して施工するのが難しく、細かな微調整を何度もしなくてはいけなくなり、思っていた以上に時間がとられる作業となりました。また、工具としても切断の際のスライド丸ノコや留め付けの際のピンネイルタッカーなどの高価な電動工具も必須となることが分かりました。

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