硬質塩化ビニール管(VP)の施工手順

  1. 塩ビ管切断用ノコギリ(=「シャーパー」)を使用して小口が管に対して垂直となるように切断する(塩ビ管カッターは切断時に管に亀裂が入る危険性があるので解体時以外は使用しない)また、この際に用意する管の長さは必要芯-芯寸法と同じかそれ以上の管を用意する(※先に必要な材法を事前にすべてカットしてからまとめて接着する方法は接着部分の埋め込み深さにばらつきが生じ施工精度が出ないので、都度片側の接着が終わった後に計測してから切断すること)
  2. 切断面の管の内側と外側のバリをリーマー(小口径)やシャーパーの背の部分(中大口径)を利用して取る。その際、削り過ぎてしまうと継手に入り込みすぎてしまい施工不良の原因となるので糸面程度とする
  3. 継手の内側には少な目に、管の外側には多目に管の種類にあった接着剤を接着深さを満たすように双方充分に塗布する(接着剤を塗布する前に管に付着している汚れやほこり等はウエスを用いて取り除いておくこと)
  4. 管の口径と継手の種類にあった深さに到達する様に強く管を継手に押し込み15秒から30秒間、管が飛び出てこない様に保持する(なお、慣れていない場合は自分がどのぐらいの深さまで押し込めるか確認が出来る様に管の方に埋め込み深さの倍程度の切りの良い距離で印をつけておき、接着後に数値を計測し、自身の埋め込み深さの距離を確認しておく)
  5. (次に接続する継手の芯から接続側の端部の距離)ー(自身の埋め込み深さの距離)=「Z(ゼット)寸法」を算出し、4.で接続した管の必要芯-芯寸法からZ寸法を減じた距離の部分で管を切断する
  6. 切断した箇所に上記2.からの施工手順に従って次の継手を接着していく

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