左官工事(壁タイル下地用モルタル塗り)

  • 職業訓練校の実習では90センチ角程度の木枠がついている架台へのモルタル下地塗り作業となります
  • 塗り厚は1回目が2~3ミリ、2回目が5ミリの合計8ミリが下地の仕上がり寸法となります
  • モルタルの調合はセメント1に対して砂が2.5~3となるようにする(なおセメントが多い方がヒビ割れしやすくなる)
  1. 塗り厚に合わせ(今回は8ミリ)ガイドとなるように下地より塗り厚分逃げた場所にマスキングテープを貼る。なおこの際、指矩にマスキングテープで欲しい寸法位置に印をつけておくとマスキングテープの位置を合わせやすくなる
  2. コテ板に材料を載せたら2~3回、コテ板上でコテ返しを行い、材料が滑らかにまとまるようにする(コテに乗せる前にコテ返しは毎回行う癖をつけておくと良い)
  3. 塗る前に下地面を多少湿らせておく(吸水性のある下地の場合)
  4. コテを使って壁を塗る際は、塗る部分の下側に材料を壁に乗せて下から上にコテを押し付けながら材料を伸ばして塗っていく
  5. (右利きの場合)塗る順番は①左上のコーナーから左側の際を下に→②左上から上側の際を左から右に→③右上のコーナーから右側の際を下に→④下側の際を左から右に→⑤中央を左上から右上、左下、右下の順で塗って行く。なお、①~④の際部分を塗る際に塗り厚をそろえて塗り⑤の部分を塗る際に①~④で塗った部分に合わせて塗ることで全体の塗り厚を同じにする(1回目は2~3ミリ、2回目はマスキングテープまで)
  6. 1回目が塗り終わったら、2回目の材料を付けやすくするために、箒を使って全体の目荒しを行っておく
  7. 1時間以上乾かしてから、1回目と同じ手順で2回目を塗る。なお、この際に1回目とは異なり出来るだけ平滑になるように注意しながら塗る(材料も1回目より柔らかくしておくと平滑にしやすい)
  8. 2回目を塗った後、水が引き表面が多少乾いたら、木製の定規を用いて定規擦りをおこない塗り厚を均一にする。なお、定規擦りをする際は定規は左右に小刻みにに揺らしながら下から上に動かす(上から下だと材料がはげ落ちてしまう)
  9. 定規擦りが終わったら木鏝を用いて全体の目荒しを行う。なお、この際に塗り厚が薄く定規が当たらなかった部分は木鏝を用いて材料を足して、木鏝で平滑にする(金コテだと材料を乗せすぎて厚みがついてしまうので木鏝を使用すること)なお、木鏝は金鏝と異なりコテの進行方向面を浮かせずに全体が均一に塗った面に付くようにして動かす(厚みがある所は定規擦り同様に余分な材料が木鏝で削られて平面が出る)
  10. 木鏝で平面が作れたら、木鏝を横方向に動かして横の筋目を全体につけ、粗い材料の場合はステンレス鏝で下地のざらつきを軽く押さえる
  11. 最後に1で貼ったマスキングテープを剥がす。なお、マスキングテープを剥がす際に材料が掛かっていて材料を引っ張ってしまった場合はステンレス鏝で上から押さえて整えておく

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