パテ処理のやり方

  • パテを練る際は空気が中に入ってホイップ状にならない様にパテベラで強くしごきながら混ぜる様にすると粘度の高い材料が落ちにくいパテとなる
  • パテベラは親指と薬指、小指の3本の指でヘラの柄の部分を保持し、人差し指と中指の2本の指をVの字にしながらヘラの金属部分を押さえて持つ
  • パテは下地の凹凸を無くす目的で打つので、まずは凹凸が出来ている場所からパテを打つ(コーナー材、ファイバーメッシュテープの端部、下塗りパテの端部)
  • パテ処理の幅がパテベラの巾程度で直線状に一定となるように配るパテの量に注意する
  • 直前に打ったパテに続けてパテを打つ際は、飛行機が着陸するイメージでパテベラ動かしながら直前に打ったパテの上にやさしく乗せて、一定の速度を保ちながらそのままパテを伸ばしていく
  • 硬化がはじまっているパテに触れてしまい、平滑だった表面に凹凸が生じてしまった場合は、水を加えて緩くしたパテを上から塗りなおすか、乾燥後にサンドペーパーで平らにすることで補修する
  • パテ処理の順番は、出隅のコーナー材→ボードの継目→ビス頭の順で行う(パテが厚くなる部分から優先して行う)
  • クロスの下地用のパテは下塗り用パテ2回、上塗り用パテ1回を打つのが一般的で、下塗り用パテは粒度が粗く白く、水と化学反応で硬化するタイプを、上塗り用パテは粒度が細かく黄土色で、乾燥して硬化するタイプを使うのが一般的(塗装用で白い上塗り用のパテ材もある)
  • 下塗り用のパテが打ち終わった後で1回、上塗り用のパテ打ちが終わった後で1回、パテが完全に乾いている所を確認し#80〜#100のサンドペーパーを当ててパテ処理した面を平滑にする(粉塵が出る作業となるので、この工程を出来るだけ行わなくて済む様にパテ処理を行うのが理想的)ペーパーを当てた際に生じる粉塵でクロスの糊の付きが悪くなるので、上塗り用パテの後のペーパー当ては出来れば行わない方が良い
  • 下塗り用パテでクロス施工部分の凹凸をなくし、上塗り用パテはクロス糊の付着性能が悪い下塗り用パテを覆い隠す意識でパテを打ち重ねるようにする。(上塗り用パテにぺーパーを当てた後に下塗り用パテが見えてしまっては失敗)

出隅へのパテ処理

  1. 出隅にパテ材を配る際は、パテベラを壁の内側から外側(出隅側)へ持っていく様に動かす
  2. パテを一定の距離で壁に配ったら、内側が下で外側が上になる様にヘラを斜めに傾けながら、同時に徐々にヘラの角度を寝かしながら、斜め上から斜め下に(内側から外側に逃げるように)パテを薄く伸ばしていく。なお、この際にコーナー材が入っていない内側はボードと凹凸が出来ない様になだらかにパテが摺りつく注意する
  3. パテを打つ際に腕は極力動かさない様にし、体全体を使って体幹の軸に沿って脚や腰を真っ直ぐに動かしながら作業をする。(腕が疲れにくく、かつ早く正確な作業が出来る)
  4. パテを打つ際はヘラを動かすスピードが一定になる様に注意する。その際にボードを擦る音が一定になるようにするとヘラを動かすスピードの感覚が掴みやすい
  5. 出隅へのパテ打ち後のサンドペーパー処理では、コーナー部分をペーパーで削らない様に注意する

ボード継ぎ目へのパテ処理

  1. ファイバーメッシュテープを貼ってあるボードの継ぎ目はファイバーメッシュの片側の端部→反対側の端部→継ぎ目の中心と3回に分けてファイバーメッシュテープの端部の凹凸が隠れる様にパテを打つ(なだらかな丘を作るイメージ)
  2. 下塗り→上塗りとパテを塗り重ねながら凹凸をよりなだらかにする
  3. 縦のラインと横のラインが交差し、先に打ったパテに後から打つパテのヘラの跡がついてしまう場合は交差部分でL字を描くパテベラを動かすと跡を残さずにパテが打てる

ビス頭へのパテ処理

※この際にボードよりビスの頭が出ていると仕上げでビス頭の跡が出てしまうので、しっかりとボード面よりビス頭が出ない様にビスを埋め込んでおく(埋め込みすぎてもボードの紙を切ってしまうので注意する)

  • 基本的には、①材料をボード面(ビス頭の上)に付ける→②パテベラを立ててボード表面についている余分なパテを取る、という2動作でビス頭の穴(窪み)にパテを入れていく(慣れると2つの動作を1回で行うと作業手間の半減となる)
  • クロス貼りの際は、下塗り用パテの1回のみのパテ処理となる(パテが取り切れていない部分はサンドペーパーを当てて取り除く)
  • 塗装下地の場合は、パテが乾燥する際に痩せてしまい窪みが出てしまうので、さらに上塗り用のパテ処理をおこなう。
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