職業訓練校9週目

36日目:外装仕上げ基本作業(左官)

 今週は左官とタイルの実習が4日間あり講師の先生は実習の最初に自由研削砥石と丸ノコの講習を行って頂いた左官職人さんになります。初日のこの日は、90センチ角程度の木枠付きの練習架台にタイル張り用の下地を作る作業となりました。

 午前中は、その日の作業内容の説明とコテ返しの練習をした後に、実際に架台に金コテを使ってモルタルの1回塗り+目荒しが終わるところまでを、午後は2回目の塗り作業と午後の休憩時間を挟んで定規擦りと木鏝仕上げを行い、最後に清掃と残った時間で座学の復習講義となりました。

 (毎度、講師の先生からは言われている気もしますが)「初めての作業でここまで出来れば十分ですよ」と講師の先生にも褒められて、コテを使った左官の実習もスピード感のある内容でした。

 左官に関しては2級技能士の受験資格は得られないのですが、やはり受験資格が得られる実習は技能士試験に即した内容の実習になるんだな、と改めて感じました。(左官の試験は高々数日間の実習で学べる試験内容ではないとのことでした)

37日目:外装仕上げ基本作業(タイル)

 この日は左官・タイル作業の2日目で、実習はタイルを貼るための準備に費やされました。具体的には、前日に作ったモルタル下地の木枠にタイルの割付の墨を付けて糸を張る作業と、タイルカッターを用いて割付寸法に合わせて端部のタイルをカットする作業となりました。(最後は時間が余ってタイルに関する座学での講義と現場のよもやま話となりました)

 これまでの他の工種の実習以上に、タイル工事は下準備が大切だということとこの下準備のやり方自体や手順が目にしたことが無かっただけに、他の実習以上に1日でも休んでしまうとその工種の工事の理解が著しく低くなってしまうと感じました。

38日目:就業基礎

 この日は終日、PCの使える部屋でのWordとExcel操作の練習となる就業基礎の日となりました。午前中に前回Wordの実習でたどり着かなかった罫線の使い方の練習をしてWordは終わりとなり、以降はExcelの練習となります。

 Wordは社内用の文書と社外向けの文書をそれぞれ1枚ずつ見本通りに作成するのがこの授業の目標でしたが、Excelは見積書と契約書がそれぞれ1枚ずつ見本通りに作成するのが目標となります。

 Wordに比べるとExcelの方が仕事ではよく使ってきておりましたので、講義の内容は自分にとっては冗長な感じがしたのは否めないのですが、それでもWord同様に「それ、知らなかった」といった操作方法を学べたので、決して無駄な時間ではありませんでした。

39日目:外装仕上げ基本作業(タイル)

 この日は前回までに準備した下地と材料に対して実際にタイルを貼り、目地を入れる作業となりました。時短の授業の為に午前と午後でタイル貼り作業を分かれて行い、タイルの接着が十分に固定できていない状態での目地埋め作業となりましたが(通常は午前中にタイル貼り作業を終わらせて、お昼休憩で時間をおいて、午後に目地埋め作業となります)それでも、この3日間で下地作りから始まって、外装のタイル張り作業の一連の流れは実習を通して学ぶことが出来ました。

 他の講師の先生方もそうですが、左官タイルの講師の先生もご自身のタイル屋さんとしての仕事がお忙しい中、長年講師業を行われてきている方で「明日で最後になってしまうので、分からないことや知りたいことがあったら何でも質問してください」と仰っていただけました。(それまでも都度、疑問に思った事を質問するたびに、丁寧にやさしく教えて頂いておりましたが)

 実際「素人からの質問に丁寧に答える」というのはやってみると案外難しく(自分なんかは頓珍漢な質問にはすぐにイラっとしてしまいます…)厳密にはボランティアではないのですが、それでも献身的な姿勢がないとなかなか続けられないことだと思いますので、技術はもとより教える姿勢ということに対しても日々勉強になる時間でした。

40日目:外装仕上げ基本作業(タイル)

 この日は昨日作った外装タイルを使用して、大規模修繕の時に行うタイルのはがし作業とタイルの解体撤去、片付け・清掃といった実習内容となりました。また、この日は最後に次の実習生(後輩)の為に左官材料となる砂をふるって粒子を大きさを揃えるという作業もありました。

 都合3日間かけて作った物を完成した次の日に壊すというのもこのコースならではの作業だとはおもいます。なお、外装タイルの目地にグラインダーで切り込みを付けているパンフレットの実習風景作業はまさにこの日のメインの作業のタイル部分剥がしの一工程となります。

 タイルを部分的に剥がす作業も練習架台からタイルを剥がす作業も思っていたよりも簡単で(特に解体撤去は一瞬でした)そのあたりも含めて「短時間で効率的に多くの工種の作業を実習で学ぶ」というよく練られている優れたカリキュラムだと改めて感じました。(次の実習のため、ということが前提にはありますが、片付け清掃なども実習で皆で行うのは、かかる時間や水やバケツの準備などが勉強できるので、大変な作業ですが非常に良い経験になっていると思います)

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