41日目:建築設備+建築設備基本作業(VP)
外装の実習も先週で終わり、今週からは設備配管の実習となりました。塩ビ管を使っての配管実習は5週目に少しあったのですが、この日はその続きということで前回までの平面的な配管から立体的な配管の課題実習となります。
課題としてはφ13mmの塩ビ管をエルボやチーズを使って指定の図面通りの寸法に組み上げ(各々の芯芯寸法の長さは200mmから120mm程度)最後は水圧試験を行て水漏れが無いかを確認致します。課題の大きさはと配管の種類は違いますが、製作にかかって時間を測ったり、組み上げた制作物を細かく計測して点数をつけたりしましたので、この実習もまた技能士試験を想定しての実習となっていたようです。(なお、この日は練習を兼ねて全く同じものを2度制作いたしました)
42日目:建築設備+建築設備基本作業(CUP)
この日は昨日に引き続き設備配管の実習となりましたが、昨日と変わって銅管の実習となりました。昨日までは配管の授業はクラス担当の指導員の先生が実習の講師の方でしたが、この日から配管の実習は現役の配管工の方が講師の方となります。この講師の先生は20年前?に同じ訓練校(城南職業能力開発センター)の配管科を卒業されているとのことで、他の先生同様、職に就いたら次はどうするのか、などを具体的に色々とお話し頂けました。
銅管の配管自体は町場の現場ではエアコンの冷媒管と飲食店(特にラーメン屋)の厨房の露出配管ぐらいでしか使われておらず、今回の実習で行ったガスバーナー(トーチ)を用いた半田付け接合は住宅の改修現場ではほとんど使うことはなさそうな技術ではありました。ただ、技能士試験では銅管の半田付が試験として問われる内容の一つですので、前日同様に技能士試験を見据えた実習となりました。
実習の最後に、ここ数年は毎年同じ課題という配管工の2級技能士試験の課題模型を見せて頂きましたが(これは実習場に常に展示してありました)、同じ2級技能士の塗装や防水(シーリング)と比べると、ハードルの高さを感じました。(一見しただけではどうすれば制作出来るのかが想像出来なかった)
43日目:マンション大規模修繕技術
この日の大規模修繕工事の講義は、給排水設備(給排水管)の更新に関しての講義となりました。すでに同じ教科書を用いて、建築設備の実習の際に指導員の先生から配管の種類や変遷に関しては座学での講義は受けていたのですが、改めて別の先生から今までの現場での経験を含めて講義を受けることで、理解が深まりました。
これまで「(専有部の)リノベーション工事=給排水管の交換」と安易に考えておりましたが、なぜ交換しなくてはいけないのか?今問題がなくても使っている素材によってそれぞれどういった問題が将来生じるリスクがあるのか?そもそも共用部分の配管との整合性をどうするのか?新規に交換したものを何十年後にまた交換しなくてはいけないリスクを考えているのか?などなど、色々と考えさせられる部分や気づきのある内容でした。
44日目:施工総合作業(CUP)
この日は前回の銅管配管の実習の続きとなり、銅管のはんだ付け接合の実習はこの2日間で終了となります。VP(塩ビ管)で行ったのと同様に同じ課題を2度作成し、1回目は試行錯誤しながらの練習、2回目は技能士試験を想定し時間を測定しながらの製作となりました。
前回の実習では、実際の住宅の現場では使うことがなかなかない技術のこともあり(トーチバーナーを使って炎ではんだを溶かし込みます)配管の2級技能士は取得をあきらめていましたが、実際に課題を通して自身のはんだ付けの技術向上が見られると、課題終了時には、せっかくなので将来機会があれば受験してみたいな、と思うようになってしまいました。
課題の製作が終わり、水圧試験や寸法精度の検査(試験を想定した採点方式)が終わった後に、実際に2級技能士試験で出題される課題の作り方の解説を行って頂きました。実習でおこなっている課題は技能士試験を想定しているとはいえ、初歩的な内容になっておりますので、実際に受験する際は模擬訓練として実際の課題を4、5回は作ってみないと合格は難しいと思います。
また、最後に時間が残ったので次週の実習内容である鋼管(白ガス管)の座学での授業が前倒しで行われてこの日の実習を終えました。
45日目:建築概論+建築製図作業(CAD)
この日は実習はなく、午前中は教科書を用いた建築概論の講義と午後はJw-CADの実習となりました。
午前中の建築概論は後半が集合住宅の話となり、特にかねてよりしっかりと調べておきたかったマンションの歴史の話にもなりましたので、個人的には今までの建築概論の中では最も「マンション改修施工科」というこのコースに役立つ内容だったかと思います。(あくまでも建築概論の講義のトピックスという意味です)
また、午後のJw-CADの実習では、前半は基本コマンドの練習となりましたが、後半は実際に自分たちがこれから実習でつくる製作課題の図面をCADで起こす作業に入り、平面図で通り芯とスタッド、壁下地を書いたところでこの日の作業を終えました。
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