職業訓練校8週目

31日目:外装仕上げ基本作業(シーリング)

 この日は午前中は座学での講義(技能試験の実技試験を紹介しているDVD)があった後に、午後は前回シーリングを撤去した箇所へのシーリング打ち作業でした。練習用の架台の大きさも小さく、数も限られている為、実習というよりも体験という感じではありましたが、講師の先生が実際の技能試験の試験を作成されている担当者ということもあり、実習の内容は2級技能士の試験の内容に即した物でした。(10回は自分で練習しないと合格レベルには達しないとの事)

 実習の最後に教室に戻って防水2級技能士の学科試験(25問の○×試験)を試しに行いました。他の先生以上に技能士をはじめ各種資格の取得を推奨されている先生でしたが、実際に試験問題を解いてみたり実技試験を解説したDVDを見せて頂いたことで、自分を含めてクラスの中でも技能士試験に挑戦してみようか、という機運が出てきたように感じました。

32日目:外装仕上げ基本作業(塗装)

 前日までで防水工事の実習は終了し、この日から4日間で塗装の実習に入りました。時間割には外装仕上げ基本作業と書かれておりますので、外壁下地に塗装をかける実習なのかと想像しておりましたが、防水同様に塗装も2級技能士試験に準じた課題を作成するのが目標の様です。

 塗装の講師の先生は丁度隣の実習室の塗装科でも講師をされている先生で、曰く、塗装科で1年掛けて習うことを4日間(それも緊急事態宣言下で時短中)で集中して教える、との事で他の講義同様にハイスピードな実習となりそうです。

 この日の午前中は座学で塗料に関する講義を(苦手な部分だったので知識の再整理に役立ちました)、午後はラワンベニヤを使って素地調整(ペーパー当て、ダスター掛け)と下地調整作業(パテかい、パテしごき、パテ地付、シーラー塗り)を行いました。

 前日の講義の影響もあり、この日は実習の作業工程はもとより塗装の2級技能士試験に関して生徒側から細かな質問が多く出ていた印象です。講師の先生も技能士の試験官をされている方ですので、実習での制作物を「これはマイナス3点の減点」とか「これじゃ不合格だから手直ししないと」とかかなり具体的な評価をされていのが新鮮でした。

33日目:マンション大規模改修+就業基礎

 この日は午前中は先週同様、午前中はマンション大規模改修の講義が、午後は時短で就業基礎のWordの使い方の実習をPC作業が出来る部屋に移動して行いました。

 マンション大規模改修の講義は、今週から新しい章に入り、各工程作業の具体的な説明となりました。特に、外装周りのクラック補修工事(躯体補修工事)に関して細かな説明がありました。自分が想像していたよりも多くの鉄筋のサビが実際の現場では発生しているようで、専門家からの生の経験を伺えるのは非常に為になりました。(毎回、同じような感想で申し訳ございません汗)

 午後のWordの授業は前回の続きで課題の文章の体裁を整える作業でしたが、これもまた「今更、Wordの使い方なんて」と思っていたところに、知らなかった便利な機能や編集方法をわかりやすく丁寧に教えて貰えて、終わってみれば「出席して得をした(新たな知識や技能を習得した)」と思える講義内容でした。

34日目:外装仕上げ基本作業(塗装)

 一昨日の実習からの続きで塗装の実習としては2日目の作業となります。この日も午前中は座学での講義で午後は前回作成した塗装下地に刷毛とローラーを使っての塗装実習となりました。

 午前中の講義では、緊急事態宣言の影響で時短となってしまっているしわ寄せが講義の部分に影響しているようで、急ぎながら講義を進めている様でしたが、やはりそこは現役の方ならではいいますか、テキストでは書けないような話に度々脱線し、非常に面白いお話を色々と伺えました。

 午後は前回作った下地に対しての塗装の練習となりました。前回用意した練習用の下地(三六版の薄べニアの1/3の練習用板(t.3×W910×H600)に巾85×H590の縦長短冊状の練習用のケガキ線を@90ピッチで引いたもの)に、まずは10号の筋交刷毛を使って①四隅のコーナー塗り②ダメ込み③棒塗りを行って仕上げ、その後、盤面の際から5mm逃げたケガキ線の内側全面を筋交刷毛でダメ込みした後にローラーで全面塗装作業を行いました。

 最後に、次の日の実習の準備ということで2級技能士試験の模擬問題となる課題のケガキ線の制作作業と使用した工具の清掃作業でこの日の午後の作業を終えました。

 他の実習作業でもそのたびに感じているのですが、この日は「ダメ込み」と「棒塗り」の反復練習を行ったことで、塗装工事とあわせて技能士試験の難しさ(技能士試験合格を狙うには相当な練習が必要ということ)を今まで以上に実感させられました。(とはいうものの、学校側としては技能士を取得して欲しいからこそ、このようなカリキュラムになっているのだと思います)

35日目:外装仕上げ基本作業(塗装)

 この日はこれまでの塗装実習(といっても高々2日間ですが)の集大成ということで、終日かけて塗装2級技能士模擬試験の刷毛塗りとローラー塗りの課題をはじめから仕上げる日となりました。時短の影響もあり、普段の3/4の時間で仕上げなくてはならず、今までにない緊張感の中での終日作業となりました。

 この日の作業は前の2日間で習ったことの集大成という位置づけでしたので、新たに習うことはほとんど無かったのですが(厳密には、調色のやり方とパテの2回目のパテ地付の工程とアーチ部分の塗り方はこの日初めて習いました)、実際の技能士試験に準じた課題作成を一気通貫で自分の力で作り上げるという経験が実際に試験を受ける人にとっては非常に役に立つ一日だったのでは?と感じました。

 (若年コースという年齢制限はありますが)同じ校舎内の塗装科で1年かけて習得する技術を高々3日間(それも緊急事態宣言の影響で通常時の3/4の時間なので、実質2日とチョット)で超ダイジェストで習った割には、もう2,3回自主練を行えば、この課題に関しては合格レベルに達するであろうというレベルまで到達出来たことは、素直に嬉しく感じました。(実際、課題を作成していた最中はミスをするたびに心が折れて、このまま投げ出ししたい気持ちに駆られましたが…)

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました