職業訓練校14週目

61日目:マンション改修施工作業(排水転がし配管)

 この週は月曜日と水曜日の2日間が半日の授業となり、若干ゆとりのあるスケジュールとなっております。また、この週から本格的に7月から入校してきた後輩?と教室を共有する週となりました。(先週1週間が教室が広々使えた1週間となりました)

 この日の実習は先週の木曜日に行った排水の転がし配管の続きで、実際に施工が終わった後に水を満たして漏水が無いかどうかの確認を行うところまで行いました。給水管とは違い機械的に圧が掛からないのでそこまで満水試験の緊張感はないのですが、課題の内容が実際の排水管の施工に近い内容となっているので、勾配はきちんと出せているか、墨通りの位置に配管がされているかなど、実地をイメージしながら緊張感をもって作業は出来たかと思います。

62日目:施工総合作業(PEX)

 昨日に引き続き、これまで技能士試験対策の色合いが強かった配管の実習とは異なり、この日は給水・給湯管で現在一般的に使われている架橋ポリエチレン管(PEX)の座学での授業と昨日作成した課題と同じスペースに配管の実習がありました。

 個人的にはVP配管よりもなじみがある給水・給湯管ではありましたが、実習で習う施工方式(さや管ヘッダー方式)は施工を目の当たりにしたことが無く、さや管の納め方に少々手こずりました。

 実際の工事は保温材付き、もしくはむき出しのPEXを用いた先分岐工法という施工方式を取ることになるかとは思いますが、より手間のかかる方式を習うことでどの方式でも対応可能だと思います。

 次回、前の先輩たちが制作した模擬家屋に取り付けてある衛生器具の取り外し、取付方法を学ぶと、基本作業は一通り終わり、模擬家屋解体後にいよいよ、自分たちでゼロから模擬家屋を建てる作業に入って行きます。

63日目:マンションリフォーム技術

 この日は午前中のみの授業となり、新たな学科の授業でマンションリフォーム技術という名称の授業が始まりました。これまでは1月生の先輩方と合同の大規模改修の学科授業だったコマがこれからは新しく入った7月生との合同の授業がこの学科に置き換わります。

 講師の先生は大手ハウスメーカーの部長職から系列のリフォーム会社に移られ、技術系の最高責任者となった後にご自身の事務所を経営されており、テキストとして使用するマンションリフォームに関する本も執筆されている、経験も実績も豊富な一級建築士の方となります。

 授業の冒頭で授業の日程とその内容が表にまとめられた資料が配られたのですが、これまでの学科の授業の中ではリフォームやリノベーションの設計に関する授業となり、後半は実際に図面を書く課題も用意してある様でした。

 自身にとっては、これまで生業としていた「リノベーションの設計」をゼロから学びなおす様な授業になると思うのですが、逆に素人の方やこれからリノベーションの設計を行いたいと考えている人への指導方法の勉強になる貴重な時間となると思います。

64日目:建設設備基本作業(衛生器具)

 この日は3ヶ月前の先輩方が製作した模擬家屋を使って、大便機、洗濯機パン、洗面化粧台の取り外し方と設置の仕方の実習が行われました

 2ヶ所ずつしか無い設備器具に対して全員が各器具一人一回ずつ取り外しと取付作業を行うので、これまでの実習とは異なり待ちの時間が多い実習となりましたが、メーカーから出している施工説明書などの資料には書かれていない、細かな注意点や段取り、手順なども現役の職人さんである講師の先生から色々と話を聞けて、実践的という意味ではこれまでの実習の中で最も実践に近い実習になったかと思います。

65日目:建設設備(衛生器具)+マンション改修施工作業(解体)

 昨日に引き続き、午前中は残りのシステムキッチンの取り外し実習と、午後はエアコンのしくみに関する座学での講義があった後に、実際に取り外し作業がありました。

 午前中のキッチンの取り外し作業は、混合水栓と排水管の取り外し、取付作業を行い、キッチン本体自体は最後に数人で協力しながら取り外すといった工程となりました。模擬家屋で使用しているキッチンはワンルームのアパートなどにあるような、巾の狭いミニキッチン(しかもIHの一口コンロ)だったため、実際のファミリー用の大型のシステムキッチンの設置や取り外し作業にはどこまで参考になるかはわかりませんが、それでも特に給排水周りのおさまりが、自分の手を動かしながら取り外し取付作業を繰り返すことで、よく理解出来ました。

 午後は座学でのエアコンのヒートポンプの機構の説明があった後に、実際に指導員の先生が冷媒管の真空引きの手順を、プリントも使用し解説しながら実演し、真空引きが終わったところで、壁付けのルームエアコンの取り外し作業を協力しながら取り外しました。

 エアコンの設置作業自体は、このコースの実習の最後にならう予定なのですが、クラスのメンバーの多くの生徒が最も興味がある実習(作業)だったこともあり、特に真空引きの作業工程の部分は皆普段以上に熱心な姿勢で実習を行っていた印象でした。

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